人は破滅を求めている

 晴れ、気温は17度.日中も気温が上がる予定.

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日本列島は梅雨前線が南下したことで晴れ間が広がる.梅雨明けにはまだ時間が掛るだろうが夏はすぐそこに来ている.

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 この事件、自衛隊について何かと話題になることが多く、今後の未来に向けて必要な組織でもある.その中で起きたわけであるが、まだ正式入隊前の訓練期間中の出来事であった.

 まだこの個人の情報は出てきていないが、入隊する前から問題を抱えていた可能性が高いだろう.普通なら入隊前に何らかの方法で振るい落とす過程が無ければならないのだが、昨今の自衛隊に入隊する人の減少はそれを許さなかったのかもしれない.或いは、問題がある人間でも自衛隊の訓練の中で矯正されると考えたのかもしれない.

 しかし、正式入隊前に実弾の射撃訓練を行うということを初めて知った.更にニュースによると普段の行動に問題はなく訓練が終われば正式入隊することが決まっていたようだ.殺害された教官については短期間の付き合いで有り一生共にすることは無いはずで、訓練期間中の些細なことが切っ掛けになったのかもしれない.○○○○に刃物ではないが、まかり間違えばこのような現場でこういうことが起こる可能性は今までも有ったはずでそれが起きなかったことで油断したのかもしれない.

 

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 別に若者世代を一括りにするわけではない.その時々の時代に生きる若者はひとまとめにできるわけではなくそれぞれ個性を持って生活しているはずである.ただし、同世代の若者に共通する環境があるはずである.例えば戦時中であればその生き方も大きく影響されるし、行動成長期に起きたベビーブーム世代は常に大勢の幼馴染に囲まれていたはずであるし、今の時代の若者はSNSの発達の真っただ中を生きてきた世代である.

 その中で、友達と呼ばれる存在はSNSという機械で繋がれており、どこまでが生身の人間でどこからが人工的な物か判らない狭間の関係で人間関係を構築してきた世代である.そういう環境は逃れることができない.その環境の中でそれぞれ自分の人生を生きてきたのだろう.

 そして、その中から自分の人生に終止符を打つような行動を起こす者が一定の割合で存在する.一定の割合というのは、個々人の割合ではなく個人の中で生き方を変えてしまう割合でもある.それは善人は善人のままで生きるのではなく突然悪人に変貌する割合とも言える.

 先に書いたように生きる時代によって環境は違えど人が人で有ることには違いはなくどこかで変わるのは人間が持つ性である.だから今の若者はというくくりで発言することは無意味である.

 

 世界は何故か特異な行動する人物に引っ張られる.例えば今のプーチンでありトランプであり金正恩であり、その他の指導者と呼ばれる人物の多くは、皆その正常と呼ばれるレベルを超えた行動をとる.多くの人間にとって迷惑この上ない事実なのであるが、何故か人間はその破天荒な振る舞いに引き寄せられる.普通の善人には憧れず野蛮な人間を好む傾向になるのは全くもって人間界の不思議である.その繰り返しが多くの民族の破滅を招きそして文明が滅ぶ切っ掛けにもなった.文明を強度に発展させるためには変化が必要でその変化を求める行動が人間を破滅的考えに従属させる理由なのだろう.