台風7号の行方 J1リーグ 第23節 vs鳥栖 1-1

 曇り、気温は23度.週が明け最初の月曜日、少し過ごしやすい朝だがこの後、気温は上昇し30度をこえるようだ.

 

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台風7号の進路は徐々に確定してきており、このまま行くと台風の勢力を保ったまま北海道を横切っていく可能性が高い.今から台風の被害に備えた防護策を立てておく方が賢明である.北海道に近付くときの予想気圧が990hpaなので勢力は衰えているがやはり心配なのは風の被害だろうか.特に農作物は収穫前の大事な時期なので倒害などの被害に会わないで欲しいものである.

 

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 土曜日の試合、札幌ドームに見に行った.丁度祝日と日曜日の谷間ということも有り家族連れが大勢詰めかけて観客は2万1千人を超えた.

 サポーターの数も多く、相手を圧倒する声量は良いのだが、何故か最近ブーィングが多く以前は少なかったとのではないかと思う.スタジオDJの「ようこそ鳥栖のサポーターの皆さん」という何時ものやり取りが聞こえないのも残念なことである.確かにここ3年コロナの中で声出しが禁止されブーィングなどが無かったので声出しが始まりゴール裏からの発声が始まると同時に復活したのかもしれないが、その点は復活しなくても良いのではと思う.この前の浦和の騒動もそうだが、相手に対して本当の敵扱いではなく根底に流れるJリーグ、サッカーを愛するという信念がサポーターには必要であると感じる.その欠如が格好良いとするゴール裏のコアメンバーの振る舞いは褒められたものではない.

 確かにゴール裏の声援は、試合の臨場感を高めてくれる大切な要素である.それがない間のシーンと静まり返ったスタジアムは、現場にいる必要性を感じないものだったが、声出し解禁が相手を攻撃する声援や行動が解禁されたと同じではない.やはりそこには節度というものが当然必要になる.

 この日のスタメンには荒野選手が居らず、その代わりに小林選手が入った.前半は活動量も多くプレスに走りボールを散らす大切な役割を果たしていた.そこで上手く相手の守備を交しシュート体勢に入るのだが、コンサドーレの選手のシュートモーションが大きいのか必ずブロック体勢に入られてしまう.フェイントも使おうとするのだが、それも相手に読まれている部分があるので、前半はシュートと言えるものが殆ど無く前半は0-0で終わる.

 後半開始には交代選手は居なく前半と同じメンバーで試合に入る.その中で後半開始早々福森選手のスルーパスに中村選手が抜け出し相手を交しパス.それを浅野選手が決めてコンサドーレが先制する.

 その後もスパチョーク選手のシュートが決まったかに見えたが、オフサイドとなりノーゴール.あれが決まっていたらというところだった.

 試合は試合終了に近付き、選手たちは一点を守るのか追加点を取りに行くのか意思統一がなされていなかったように思う.当然ミシャは最後まで得点を入れることを望んでいたが、その意思は中々伝わらない.その部分が選手たちの弱いところである.強いチームは、監督の意志を選手に伝える精神的支柱が存在する.今のコンサドーレにはキャプテンはいるが、監督の意志を伝える選手は居らずチームが纏まらないように見える.その点は残念なところ.

 後、欲を言えば後半交代で入る選手の質の点である.何かをやってくれるという期待ではなく、どうしても動きの落ちた選手から交代していくという消極的な理由しか浮かばない.今回交代で入ったスパチョーク選手にしろキムゴンヒ選手にしろ得点を取るという執念が何故か不足している.相手を恐れさせる気迫がどうしても見えてこない.その部分は改善できるだろうと思う.

 結局、最後に相手選手に決められ同点で試合終了.相手ゴールは、ゴール前で体を張る部分が曖昧で相手に付くだけで終わっているコンサドーレの守りのミスとも言える.

 後は、やはり金子選手の何かやってくれるだろうという敵陣内でのドリブルは、コンサドーレにとって欠かせないものだったと思う.その代わりを期待されるルーカス選手は、ドリブルの切れは凄いのだけれどもこの試合クロスは周りと合わないことの方が多かった.今季の前半は怪我と控えに回っていたということで理由は有ったが、そろそろ本領を発揮してくれないと厳しいのは本人もそうだがチームにとっても同様である.

 ということでこれからの試合、暑いアウエーの地での戦いが続く.果たして勝ち点を積み上げられるのか?最後の最後で降格圏内に沈むことの無いようにして欲しいものである.