ゼレンスキー大統領、岸田首相の国連演説 ジャニーズ事務所

 曇り、気温は12度.急激に朝の気温が下がり秋の気配が漂ってきた.この気温の変化に体調を崩す人が増えそうである.

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北海道には高気圧が掛っているが、このまま行くと気圧の谷に入り込み天気は下り坂に向かう予定.この先もハッキリと高気圧に覆われることは無さそうで曇りの天気が続きそうである.

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国連の場で演説を行ったウクライナのゼレンスキー大統領であったが、各国の反応は低調だったようだ.その一つの原因は、戦争が長期化したことに尽きるだろう.既にヨーロッパ以外の国にとってこの戦争の意味を理解していない.他国にとって時刻に利益をもたらしてくれる国が良い国で、それが戦争を行っているロシアでも構わないという考えに陥っている.

 また、もう一つの理由は、ウクライナの領土がロシアに占領される或いはロシアから取り返したとしても自国に何の影響も無いということである.もしウクライナが負けると自国が占領されるということがあるのなら別だが、今考えるのは如何に自分達の国を栄えさせるかであある.

 日本は別である.特に北海道は、北に樺太、東に北方領土というようにロシアと海を隔てた中で国境を接している.もし今回のロシアの侵略が成功すれば日本もロシアの標的になる可能性が高い.だからこの戦いはウクライナの勝利にならなければならないのだが、日本国民も戦争が行われている地域が遠く離れたところのために危機感を持つことは少ないように思う.自分達の世界は安泰だと思う人が多いのだろう.

 しかし、自然災害もそうだか、平和な日常が何の前触れもなく破壊されることはあり得ることで、それに本来は備えなければならないのだが、何時あるか判らないものの備えはおろそかになりがちである.それは北朝鮮のミサイル発射についてもそうである.日本の領土の近くにミサイルが発射されているが、今だ人的被害は蒙っていない.それが繰り返されるごとに北朝鮮のミサイル発射について鈍感になり、しまいには国の警報にも迷惑だと訴える人間が増えてくる.

 今回のゼレンスキー大統領の訴えもまともな意見である.戦争は自ら引き起こすものと相手が自分達の意志に関わらず攻めてくる場合の両方がある.その行為に対して傍観していると何時かそれが当たり前となり力の強いものが正義となる.国連は、そういった他国の意志を無視した侵略を許さないために設立されたはずであるが、その中心である常任理事国を務める国がそれを無視して侵略行為を行うこと自体責められるべきなのである.国連の設立経緯からすればその基本的理念を守らなければ組織としての意味をなさないことになる.それだけである.

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 日本の岸田首相もゼレンスキー大統領の演説の日の夜に国連で一般討論演説を行った.演説の内容は至極真っ当で世界を支える日本の心意気を示した内容だった.

 しかし、国内ではゼレンスキー大統領の演説以下で伝えられているように感じた.マスコミがあえて自国の首相の言葉を控えめに伝えようとしているように感じる.確かに今の日本の話題はジャニーズ事務所が中心であり、ウクライナ戦争の話題は既に旬のものではない.更に、国連での演説によって日本国民の生活が良くなるわけでもない.

 今に生きる日本人の多くが政治に無関心と言われているが、その原因を作ったのは政治を行う政治家であるが、次に責任を問うならそれはマスコミだろう.彼らの中で重要なのは日本国民の知る権利を守るというものではなく、いかに自社の利益を上げるかに偏っている.その一つは、自分達の情報を受け入れてくれる購読者、視聴者が重要で、次に、自分達が流す情報に資金提供をしてくれるスポンサーである.その辺りの空気感が良く伝わってくる.岸田首相の演説を詳しく報道しても何のプラスももたらさないと思っている節がある.もしここで岸田首相が恥をかく状況が発生すれば鬼の首を取ったように報道するのだろう.そこに気味悪さを感じる.

 

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 ジャニーズ事務所の問題であるが、CMにジャニーズ事務所のタレントを起用しないという流れになっている中、テレビ各局はテレビ東京を除いてタレントの起用をこのまま続けると宣言している.既に秋の改編も終わり、既に番組作りが始まっている中でジャニーズ事務所のタレントを外すことは現実的に不可能ということなのだろうが、やはり今までジャニーズ事務所とずぶずぶの関係でいたせいかその動きはジャニー喜多川小児性愛事件を庇い立てしているように見える.もし、今までの行為を反省してしまえばそれを黙認していた罪を問われかねないという自己保身が働いているのだろうと思う.

 長年、ジャニー喜多川の犯罪行為を黙認し、その事務所のタレントを必要以上に起用してきた.初期の段階で対応していればジャニーズ事務所がこれ程放送業界に影響力を持つことは無かったし、犯罪は犯罪としてジャニー喜多川本人が芸能界から追放されていただろう.

 芸能界の古い仕来りは以前残り続け、ジャニーズ事務所以外の醜聞も隠蔽され続ける感じであるが、しかし、既にパンドラの箱は空けられてしまった.このままではすむことは無いと感じる.この先も次から次へと放送業界の暗い闇が暴かれ始め放送業界自らが解体の憂き目にあう可能性が高い.それを予見してそういったものから離れようとするテレビ東京や、今回のジャニーズ事務所問題に対して検証番組を放送したNHKは既に放送業界の未来を予見しているのではないだろうか?