性別変更裁判

 曇り、気温は8度.

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 今日も北海道の上空は高気圧に覆われ穏やかな天気になりそうである.

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 アメリカの下院議長が漸く選出された.紆余曲折がありながらトランプ氏を支持する議長になった.色々な問題が直面する中今後の行方が心配になる.アメリカの方針に従う日本にとってアメリカの政権運営は日本に大きな影響を与えるし、経済も大きな影響を受ける.本来ならアメリカの政治に影響を受けない国で有れば良いのだが残念ながらそういう国ではない.

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 性別を変更するに当たり外見をその性別に合わせるという法律は、2003年に作られたのだが、その時も大きな議論があり、その議論の中で許容できるラインとして外見を変えるというところで落ち着いたわけである.やはりその時も性別の意味をどうとらえるかが人それぞれの中で考えが存在するのは当然である.

 自分の心の中で存在する性別というのは、本来無くても良いことで、なぜ必要かというと女性独特の身体の性質を社会的資源を区別して設置しなければならないという点から性別という部分を身体的特徴として取り出したわけである.

 その社会的資源が出来たことで使う人を区別しようとする場合、当然それは身体的特徴ですることになったわけである.

 また、多くの女性が男性よりも体力等に劣りそれを保護するのが当然であるという女性の権利の主張があり、女性は男性よりもか弱く守られるべき存在であるという大きな主張があり、それを推進する運動もあった.

 一方、その女性がか弱き存在であるという主張に対して男性と対等であるという意見を持つ人も存在し、男女平等を訴える運動も存在している.

 今回の判決のように性別というくくりを身体的特徴としないというのならまず最初に取り掛からなければならないのは社会的資源の改編だろう.多くの施設の中に身体的特徴を元に区別された機能があり、そのルールに従って作られてきたのだから相当数ある.性別が身体的特徴によらないのだとしたら当然身体的特徴で分けられた施設は意味の無いものとなるからである.

 最初に書いたように、人それぞれが持つ性別は本来必要のないもので、男性女性という区別は必要のないものである.しかし、既に作られた制度を変えていくまではそれを変えていく時間も必要だし、男女の身体的特徴で使える施設を区別すべきであると主張する人も当然多くいるだろう.ある意味この問題は、女性と意識する人に突き付けられた解決すべき問題になるだろう.男性と意識する人にとってこの問題はある意味傍観者になる部分も大きい.

 最後にざっとマスコミの反応を見ると概ね性別の区別をするのに手術などは必要ないという意見が大半を占める.ある意味、そこであえて男女の区別は身体的特徴でするべきという過激な主張をすることで起きる批難を想像しているようにも見える.

 マスコミが標榜している社会の公器として賛成、反対についての意見を平等に記事に載せることも必要だろうと思う.