時間

 晴れ、朝6時の気温は17度、朝夕は寒い風が吹くのだが、日中の残暑はまだまだ厳しい。それでも日は短くなり、もう3か月もすれば雪景色が広がると思うと時間の速さを感じる。

 時間の感覚は不思議である。例えばサッカーのロスタイム、勝っているチームを応援している場合は、早く終われて思うとその時間の進み方は遅く感じられ、負けているチームはあっという間に時間が経つように感じる。その時間の惜しみ方で時間の流れは変わるものである。

 人生においての時間の進み方も同様である。嫌なことは早く終われと思う事で時間は進まず、好きなことは、もう終わってしまうかと思うぐらいあっという間に過ぎ去ってしまう。

 そして若いうちは、早く大人になることを望むあまり、青春は退屈で長い時間を過ごすようであり、年老いれば、すぐそこに見える人生の終着駅が迫るため時間はあっという間に経つように感じる。

 年老いて、体力に自信が有れば、尚更生き急ぐようになり、時間が有れば体を動かすようになる。体力が無ければ、体を動かすのも億劫になり始める。

 時間というのは、人それぞれに平等に訪れるはずなのに、何かをしたいという人にとって時間は足りなく感じさせる。何もしたくない人にとって時間は有り余る存在で、その時間の流れに存在することも嫌になる。

 そういう時の流れに人は、流されまいとし、流されていくものである。