昨日の試合。
新人では、サイドバックの松本選手、ハーフの神田選手がスタメンだった。さすが神田選手は、U-18選手権で優勝しただけあり、こういった舞台も物怖じしない精神力があった。松本選手も危ないプレーもあったが新人としては合格点だろう。
センターバックを務めた奈良選手、櫛引選手のコンビは、落ち着いてきたが、カバーに不安があった部分もある。それでもJ1での試合経験は生きている。J2レベルならそこそこやれる。強豪千葉の攻撃を0点に抑えたのは立派である。
GKの杉山選手、キャッチングミスも無く、一度FKで逆に動いた以外はまずまずの出来であった。スタメンは曳地選手が奪えるかと思ったが入れなかった。今日の出来を見る限り、今後のスタメンは杉山選手だろう。
河合選手は、やはりボールの奪いどころを知っている。足がふらふらになっても相手の出しどころに姿を現すのは凄い。もう少し体力が有ったなら日本代表になっているレベルである。あの危機察知能力を若手が見習う事が出来れば良いのだが、あの能力は教えられて身に着けることでは無く、やはり才能である。
上里選手、落ち着きが出てきてそこそこゲームを組み立てていたが、ボランチとして河合選手の動きが出来たならと思うが。
前田選手は、あの時間出てきて直ぐに息が上がってしまったのは残念である。相手の球を追いかけるのも良いのだが、無駄走りに近かった。更にゴール前の球さばきにもう一工夫必要だろう。
古田選手も良く走って攻撃していたが、その攻撃のアイデアをもう一つつかめていない。それは味方選手との阿吽の呼吸だろう。自分がドリブルしながら何をしたいのか他の選手が判るくらいにならなければ、普通のドリブルの上手い選手で終わってしまう。海外に行くのならそう言った者を身に着けて行かなければ無駄になると思う。
サイドのチョ選手は、良く相手選手を抑えていた。しかし、外国籍選手がチームの補強というならまだまだである。
内村選手は、去年なら選手交代であの時間には居なかったはずである。交代をしなかった監督の決断が吉と出た。これが去年との違いだろう。交代すべき選手が榊選手しかいなかったし、本当はその姿を後半見たかったが、まだ監督の選択肢の中に無いのだろう。
砂川選手は、あの出場時間の短い所で決定的仕事をしてくれた。これから何度もああいった場面で成功するとは限らないが、あの印象を残せるというのは素晴らしいことである。
相手の千葉の不可解な点は、ロスタイムに2人選手を代えたことである。時間が無い中で交代するくらいならもう少し早い時間にすべきところで、監督の決断に迷いが有った。もしかすると今年も千葉は早い時期に監督交代があるかもしれない。あの場面を見ただけだがそう感じた。
まだこの一勝は、通過点の一つである。これに自信をつけ、選手たちの気持ちが前に向いてくれればと思う。
