J1リーグ 第32節 vs 福岡 1-2

 曇り時々雨.気温は13度.低気圧が移動し今日の午後から天気は回復してくる予想.昨日の10月10日は、晴れ間が多い特異日だったが一日中雨が降る生憎の天気だった.毎回晴天が決まっていたならそれなりに不条理な世界となる.

 

 

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 土曜日の試合、久しぶりにドームへ試合を見に行った.この試合に勝てば地力残留が決まるのでその瞬間を選手たちと共に味わおうとの思いであった.しかし、前節の川崎戦がベストのメンバーで闘えたのにその後怪我人が増えあっという間に臨戦態勢になってしまった.そのため、累積で出場停止の高嶺選手もいたため苦しい戦いを強いられることになってしまった.

 相手の福岡もこの試合に負ければJ2降格する危険性が高くなるためどうしても負けられない戦いとなる.

 

 試合は、コンサドーレが相手のボールを奪い攻撃を許さない展開となった.しかし、もう一つ攻撃の歯車が合わなく得点を決めることができなかったが、相手クリアのボールをGKが弾いたところに上手く飛び込んだ青木選手がシュートを決め幸先よく先制点を決める.これで楽になったコンサドーレは手を抜くではないだろうが、相手の反撃を防ぎながらカウンター攻撃が主になるが、相手も前半はこのまま試合を進めて後半勝負と決めたのか帰陣が早くコンサドーレのカウンターを跳ね返す.

 後半も同様の戦いだったが、徐々にコンサドーレの選手の足が止まり前にボールを運べなくなり福岡の攻撃が続く.そして途中駒井選手の交代を機に流れは福岡に傾いていく.それなりに相手の攻撃を跳ね返していたのだが、セカンドボールを拾えなくなり、更にパスミスが続き相手にゴール前で圧力を掛けられたところで選手たちに隙が生まれて何時ものように失点.CKからの失点は仕方ないとしてもその後、簡単にカウンターを受けて相手選手をフリーされてしまったところは頂けない.そのままゴールを割られ逆転されてしまう.その後は、福岡の必死の守りで得点をすることができず敗戦.

 

 コンサドーレの試合は、攻撃は最大の防御を字の通り遂行することで成り立っている.攻撃の勢いが止まれば守備に力を入れていないために簡単に失点してしまう.昔のバルセロナがそうだった.相手陣内で有利に試合を進めながら一発のカウンターに沈むことがたまにあった.その頃のバルセロナはメッシが居てスアレスネイマールが居たのだから攻撃重視になるのは当然で今のコンサドーレに欠けるところは優秀なFWが居ないにも係らず攻撃重視になってしまうところである.そのため逆に相手に優秀なFWが居れば簡単に失点してしまう.上位陣に対して勝率が低いのはそのためで、相手に優秀なFWが居ない場合、相手も得点できないので勝率が良くなるだけである.

 このままマンツーマンで来年も戦うなら点取り屋のFWがいないと非常に厳しい戦いを強いられることになる.そうした未来を変えるのは今のミシャ監督でも非常に困難なミッションである.更に数年もすれば徐々に今いるレギュラー陣も交代の時期を迎え、それに代わる選手が下から出てこなければ、他から優秀な選手を簡単に連れてこられる体制で無いコンサドーレにとって今季のように残留争いに巻き込まれることは必至である.ただし、選手に金を掛けれるチームでも使い方を誤れば残留争いに飲み込まれてしまうのだから運営会社を含めたチーム全体が優秀である必要がある.本当にJ1優勝を目指すのなら厳しいミッションをこなしていかなければ伝統は築けない.