J1リーグ 第34節 vs清水 4-3

 晴れ、気温はマイナス2度.朝日がまぶしく気持ちの良い朝なのだけれども既に日差しは低く、冬の太陽である.

 

 土曜日の試合、ドームに行きたかったのだけれど仕事があり断念.試合経過はネットを時折検索して確認する状態になった.

www.jleague.jp

 何時もネットで見る時の途中経過はJリーグのサイトで確認していたのだが、この試合は試合経過のテキスト速報が無かった.なのでTwitterコンサドーレ公式の情報を見ることになった.

 その情報が余りにも二転三転するので見る方もハラハラドキドキ状態に陥る.前半幸先よくシャビエル選手のゴールで先制すると、後半開始早々から清水の得点が続きあっという間に逆転されてしまう.これで相手は必死になるだろうからコンサドーレの勝ちは無いかなと思ったら、青木選手が入れてまた同点に追いつき、直ぐにまた再度清水に得点を入れられてしまう.これで本当にコンサドーレの勝ちは無いなと思っていたらキムゴンヒ選手が得点を入れて同点に直ぐ追いつくという劇的転回.さすがに次の得点は入らないだろうとスマホの画面を開くと何とアデッショナルタイムに青木選手が勝ち越し点を決めて勝利を収めることになる.

 コンサドーレは勝率5割でシーズン終了、負けた清水は自動降格となった.清水はこの試合を勝って入れ替え戦のチャンスが有ったのだが、引導を渡してしまった結果となった.

 

 家に帰り、DAZNと録画したNHKの試合を続けてみたのだが、今年のコンサドーレの集大成を現した試合だった.

 今年のコンサドーレは、オールコートマンツーマンで防御を行いボールを奪ったならカウンター或いはポゼッションで相手を崩して得点を奪うという根幹をもって戦ってきた.

 しかし、その目標も終盤までは得点を決めることのできる絶対的選手が居らず、相手ボールを奪ってゴール前に迫ってチャンスを掴みながら相手ディフェンスに跳ね返される.更にマンツーマンディフェンスも後半足が止まってしまい集中力を失って失点するという試合を繰り消してきた.その大きな原因の一つにマンツーマンディフェンスを行うのに適した選手が揃っているわけではなく何とかミシャ監督の指導を受けて理解した選手で試合を行ってきた.その中でもレギュラーの多くが試合ごとに怪我で離脱するという状況に陥った.その中でやり繰りをしながら戦ってきた一年であった.

 このチームとしての根幹をこの先も維持していくには、やはり選手の補強が欠かせない.目標の3位以内を目指すのなら選手層の厚みは必要だが、母体となる会社が強くなければ補強しても元からいる有能な選手が移籍してしまう結果となり永遠にその基礎を維持していくのは不可能に近い.強いチームを作るにはやはり母体となる組織が強くなることが必須条件になる.

 残念ながらここ数年、有能な選手の流出は続き代わりを務める選手を確保するのに苦労し、獲得した選手もチームの戦術に慣れるのに半年はかかるという状況で結果を出すには時間が掛ってしまう.しかし、時間は無限ではなくシーズンという有限期間を持っているためその繰り返しを乗り越えていく必要がある.

 Jリーグでも比較的上手く機能しているのが横浜FMであったり川崎で有ったりする.そしてその2チームが優勝争いを繰り広げたわけである.その2つを追って3位に入った広島は頑張ったと言える.

 

 この先、本当にコンサドーレが上位争いに加わるためには、やはり母体を強化するしかない.その中で多くの優秀な選手を揃えチーム内競争を繰り返し、更に優秀な監督、スタッフを揃え戦うことが理想である.今いる選手も活躍すればもっと上位のチームや海外へ移籍していくはずで、そこからまた新しい選手を加えながら変化していくものである.

 既に、今季後半から調子を上げてきたシャビエル選手がチームを離れると伝えられている.それ以外にも数人の選手がレンタル移籍候補に上がっているらしい.シーズン終了と同時にそんな話が飛び交う世界である.漸く後半チームの形を成してきても来季はまた装いを新しくして戦わなければならないのである.上位に行けば行くほどそれは顕著になる.

 来季は今いる選手のキーとなる選手が残りスタートダッシュを決めて目標の3位以内を達成して欲しいと思う.