去り際

 晴れ、気温はマイナス1度。

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 北海道は高気圧に覆われ昨日は晴天となった。その高気圧も東に移動する際気圧の谷が通過し一時的に不安定になる。しかし、それも一過性でまた晴れ間が戻ってくる予定。

 

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 この人の発言を読んでつくづく思うのは、人の心というものである。さらに言えば老いに至る病と表現すれば良いのだろうか。本来なら人生の積み重ねから得た経験、知識から後世の人の役に立つ施策を実行してくれるものだと思うのだが、残念ながらその後世のためになる行動というところが実行されなかった。

 川勝氏にとって静岡県は自分の生まれ育った地ではないところが根本的な思想に影響しているのではないかと思う。彼を支持した静岡県民の殆どは地元で生まれ育ち地元で暮らしている人たちで、地元のために尽力してくれるものだと思っていたはずである。しかし、川勝氏にとって静岡県は自分の生涯の中で名を刻むための地でしかなかったのではないだろうか。そのため都合の良いように自分が表舞台で派手な活躍をしているところを見せるために行動していたわけである。支持者はそれを見て自分たちのために働いてくれていると勘違いしていたのではないだろうか。

 リニア新幹線の計画は、静岡県にとってメリットの少ない計画である。実際の所リニア新幹線駅は静岡県に計画されず通過するだけの県となっている。その大きな理由は線路が南アルプスを通過するルートを通るからである。東海道新幹線が太平洋側を通り静岡県の平野部分を通過する関係上静岡県には新幹線駅は複数あるのとは大違いである。この経路の決定も紆余曲折あったと記憶している。

 ある意味こういった国家的巨大事業は、裏で政治的駆け引きがつきものである。道路や駅などが有力政治家の地元を通るのもある意味政治力の表れで、静岡県にメリットが無い計画が勧められたのも静岡県内に有力な政治家が不在だった影響もあるだろう。川勝氏にとって何のメリットもないし、もし名を残すのなら静岡県にとって反対することがメリットになったのだろう。

 結局川勝氏にとって悪い意味で名を残すことになったが、彼のプライドはそれを許すことはできなかったわけである。それを認めないためにも別な理由が必要で彼自身の心を傷つけない最善の方法が潔く辞任することだったと思われる。