世論調査

 うす曇り、気温は14度。天気予報が日中は暑くなるというので半袖で外に出たが、それ程暑くない。道をすれ違う人は結構厚着だったりする。そして、これからの天気予報を見れば当分晴れ間が続く、何よりも過ごしやすい日が続くことは本当に幸せである。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASK6M4TYWK6MUZPS005.html) 

国会閉会に合わせて実施された報道各社の世論調査で、安倍内閣の支持率が、いずれも下がった。朝日新聞社の17、18日の全国世論調査(電話)では、支持率41%で、前回(5月24、25日実施)の47%から下落。不支持率は37%(前回31%)に上がった。昨年7月の参院選以降の調査では支持率は最も低く、不支持率は最も高かった。

ちなみに調査方法は以下の通り

〈調査方法〉 17、18の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1979件、有効回答992人。回答率50%。携帯は、有権者につながった番号は2153件、有効回答1006人。回答率47%。

 全国の有権者がおよそ8千万人と考えると今回の回答数はおよそ2千人なので世論調査を行う上で統計学上の計算式では誤差範囲を2.5%程度に設定すると2千人程度のサンプル数が必要になるので今回の調査も同様の誤差範囲で調べられているが、以前にも書いたが電話調査を受けられる人に世代や環境のサンプルとして適切だったのかが肝である。

 そのため世論調査の度に結果がばらつくのはもちろんだが、その調査方法による偏りを反映しているともいえる。

今回の朝日新聞世論調査の質問の中にこんなのがあった。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASK6M4RP3K6MUZPS003.html

◆学校法人「加計学園」の獣医学部新設についてうかがいます。安倍首相の友人が理事長を務める加計学園が、公正に選ばれたのかどうかが問われています。これに対して安倍首相は、私の意向は入りようがない、と説明しています。あなたは、安倍首相の説明に納得できますか。納得できませんか。

 納得できる18

 納得できない66

加計学園獣医学部新設をめぐって、「総理のご意向だ」と書かれた文書が文部科学省から見つかりました。文書の存在が指摘された当初、安倍政権は「怪文書みたいな文書」だとし、約半月の間、「存在は確認できない」としていました。あなたは、安倍政権のこうした対応は適切だったと思いますか。適切ではなかったと思いますか。

 適切だった10

 適切ではなかった74

文部科学省事務次官だった前川喜平さんは、加計学園獣医学部新設をめぐって、行政がゆがめられた、と証言しています。あなたは、前川さんら関係者を国会で証人喚問する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。

 証人喚問する必要がある58

 その必要はない24

この質問の作り方が凄いと思う。朝日新聞安倍総理をいかにして追い落とすか世論調査の質問の中にもその意思が反映されているを感じがそら恐ろしくもある。

 

 世論調査の結果は質問の内容によって変わると言われている。質問を理解させるために余計な情報を含むことによってある方向に誘導される可能性が大きくなる。

 最初にあの人はこんな人だからこんなことをする可能性があるだから今回もそうしたんだと思いますよねと聞かれれば、質問を受けたほうは身内や友人でなければ簡単にそうだよねと言いかねない。世論調査の罠といって良い。

 更に今回の世論調査は、マスコミを通じて行った反安倍キャンペーンの効果がどれ程だったかを明らかにしたかったのだろう。その理由は、世論を誘導する役割を果たすマスコミの影響力が低下していると言われてきた。その中で自分たちの力が本当に落ちているのかを知りたかったのだと思う。

 連日連夜テレビ新聞を通じて行った反安倍キャンペーンは、まずまずの成果を上げたといえる。安倍総理本人も支持低下を感じたのだろう反省の弁を述べている。一国の総理とはいえ、総理を続けるには世論を味方につけなければならない。高止まりを続得kていた支持率が今回の件で下がったことは作戦に失敗したといって良い。その点で失地挽回を図るのには図らずも頭を下げざる負えないというところなのだろう。

 直近の都議選の結果次第では足元を掬われる恐れも出てきたわけで、さてこの行方はどちらに向かうのか気になるところである。