物価高騰

 晴れ、気温は8度.昨日の夜は一時土砂降りになったが、それほど長く続かなかった.

 

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 このところ食品系の値上げのニュースが続いている.道内の酪農家も資料の高騰、石油系の値上がりは、経営を維持していくのには死活問題となっている.消費地に住む人達は生産現場の苦労を肌で感じにくく、今までの値段より高ければ買い控えを生み消費量が下がる.そうなるとその末端の生産者に生産調整が迫られるという悪循環に陥ることになる.今回取り上げられた牛乳などは生活に欠かせないかというとそうでもない.毎朝飲む牛乳を毎朝ではなく週単位或いは飲まないという選択肢がある.そういった食料品が数多くあるのも事実である.

 簡単に値上げをすることですべて解決するかといえばそういった問題でもないわけで価格転嫁は難しい問題である.しかし、これで生産する酪農家が減ればその後需要が増したとしても直ぐに対応できなく酪農業の空洞化を生むことに繋がる.辞めるのは簡単だがまた一から作り直すのはそれ以上の年月がかかる.

 それは工業製品にも言えることで、日本の物作りもどんどん海外に移転し国内で生産する技術が継承されていなければいざ今回のように中国がコロナで工業生産が滞ると日本国内で工業製品を製造できなくなる.そうなると企業にとって大打撃をこうむることになる.まさしく今がその時期とも言える.

 だからといって全てのものを日本で賄おうとすればそれはそれで大変なことでそれなりの競争力が試されることになる.その辺り需要と供給のバランスも考えながら運営することは既に不可能なことになってきている.

 

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 電力料金もこの先値上がりすることは確実である.東日本大震災で起きた福島の原発事故を受けて日本は極端な原発の規制を行ってきた.安全性を担保するのは大切なことであるので仕方がないが、今後安全な原子力発電装置を作る技術まで葬ってしまったと言える.既に日本の原子力技術は消えようとしている.あの時点で安全な原発づくりを訴えても国民の同意は得られなかっただろうが、そこまで極端に律することをすべきではなかったのではないかと思う.

 この先、電気代の高騰により失われる命も生まれるのではないかと危惧している.