J1リーグ第4節 vs 町田 1-2

J1リーグ 第4節 対 町田

 気温が8度まで上昇した晴れ間、朝に降った雪が融けてびしゃびしゃになった道をドームに向かう。

 昨日のコンサにアシストで今日のフォーメーション予想に驚いて家を出たが、結局そんなことはなく、前節から小林選手が外れ田中宏武選手が入り、浅野選手がシャドーに入る形となった。あれは何だったのだろう?道新では今日に近いメンバーであった。

 

 GK 阿波加 DF 馬場、岡村、中村、菅、MF 田中、駒井、荒野、浅野、スパチョーク、FW 鈴木

 

 前半開始早々は、コンサドーレが圧倒した。相手のボールになれば素早くチェックしボールを奪い取る。しかし、肝心のゴールが生まれない。

 一つの理由は、プレスが低いため前線の選手が町田ゴール前に行くまでに相手の守備が交代し待機している形となっているためである。去年のマンツーマンだとペナルティエリアの少し手前でプレスを掛けていた分、ボールを奪ったなら相手の裏を取ってゴールに迫ることができたのだが、それができない。相手の人数が揃っていてゴールをこじ開けるにはもう少し優秀なスパイカーが必要である。今季復帰した鈴木選手はケガ明けのためか動きが今一つ遅れてしまい相手にプレスを受けてしまう。

 もう一つは、今まで攻撃のポイントとなっていた福森選手の正確なロングパスが亡くなったことである。守備には難があったが攻撃においては必須の武器だった。それが無くなったことが意外と大きい。他の選手もサイドチェンジするが勢いが弱く相手の守備が間に合ってしまう。

 

 マンツーマンのプレス位置を下げることは選手からの意見で監督が受け入れた形らしいが、90分走り切ることを考えれば選手が言い出すのは当然だが、コンサドーレの良いところが失われた影響は大きい。

 上記2つの理由から明らかに開幕から4試合、カウンター攻撃ができなくなったことは得点を取るという意味で大きい。

 

 そして点が入らない理由に、CKからのチャンスが非常に少なくなったことである。CKのキッカーは、今日は浅野選手が務めているが呼吸が今一つ会わないようである。

 

 前半の20分過ぎから徐々にコンサドーレの選手の圧力が弱くなり相手に攻め込まれるようになる。電池切れになる時間が早い。この辺りもキャンプでの練習が効果的ではないのとキャンプの疲労が蓄積しているのかもしれない。

 

  相手のチャンスから簡単に失点してしまうと会場全体の空気が重くなる。そして、先に相手に追加点を許したのは頂けない。全ての選手の気持ちが落ちている感じがするしキャンプから戻っても十分な環境ではなく試合に入り切れていない気がする。

 

 今季、荒野選手がキャプテンになったがこの試合を通してみると選手間のコミュニケーションが不足しているように見える。キャプテンはゲーム中の監督の役割も果たす必要がある。その辺りの指示の仕方に工夫が必要だろう。

 後、攻撃に関してコンサドーレのすべての選手がどう動くべきかわかっていないように感じる。確かに細かい技でパスをしようとするのだが、その意図が伝わっていない部分が見える。もう少し簡単にワンツーで良いようにも思うが一工夫して相手を欺きたいという感覚はあるのだろうがそれが相手の守備に時間を与えてしまう。

 

 後半、選手交代を行い小林選手、長谷川選手、原選手、田中克幸選手と入れ替え何とか打開しようとする。それが功を奏して原選手がゴールを挙げるが、その後のチャンスにフル出場している選手の足が止まりパスが上手く通らなくなる。この辺り、強いチームなら交代で入った選手が周りをカバーして欲しいのだが、交代で入るのは今季加入組が中心でそれが難しいのかもしれない。

 

 これまで勝ち星がなく、勢いを完全にそがれてしまった。勢いを盛り返すには、先発メンバーを入れ替える必要があるだろう。その辺り監督はどう考えているかである。冒頭に書いたコンサにアシストの予想メンバーがそのまま出た方が良かったのかもしれない。