J1リーグ 第34節 vs浦和 0-2

小野選手引退試合

 本日の札幌ドームでの試合、小野伸二選手の引退試合というのを前面に押し出した試合だった。チームとしても日本や海外で活躍したレジェンドが引退するのは今までいなかった。だからというのではないが、特別という形で興行を行うのは営業という意味でよかったのかもしれない。その結果が今回の入場者数が3万1千人という数になった。これだけの人数は久しぶりだった。

 試合は、前半を0-0で折り返した。その中で得点のチャンスもあったし相手に得点を入れられそうな場面もあったが、小野選手のパスを決められなかったシーンや交代前のFKをコンサドーレの選手が決めてくれれば良かったと思う。

 そして、後はこの試合で勝利を収めなければならないところだったが、宮澤選手がハンドでPKを与えてしまうという不運に見舞われる。このハンドの判定も主審の主観で決められるという絶対的な物差しが無い。今シーズン開始時のゴール前で手に当たればハンドという基準から手に当たったとしても不可抗力の場合はとらないという風に基準が変わったはずなのに何故か今回のハンドはPKと判定される、不運としか言えない。

 相手の選手に冷静に決められ先制を許す。そして札幌にビッグチャンスが訪れる。青木選手のヘッドがドンピシャで決まるかというところを西川選手に阻まれその後のCKからの宮澤選手のヘッドがこれまたGK正面と決めることができなく。その後の中村選手のペナルティエリア内で接触があったのではないかというプレーは何もなく、その後のプレーで追加点を入れられてしまう。

 何か重要なイベントがある時、入場者数が多い時、コンサドーレの勝率の低さは何故と思うしかない。残念でしかない。

 

 そして浦和の応援であるが、前回のコロナ時に問題行動を起こしたサポーターは入場禁止処分を受けてこの試合には来ていないので乱暴な行ないは無かった。その中でやはり特筆すべきは声量の大きさである。ホームのゴール裏のサポーターの方が数は多いのではないかと思ったが、やはり圧倒されてしまった。やはりホームよりアウエーの試合の方がサポーターの声量は大きいようだ。折角ホームの試合だったのに応援で圧倒できなかったのは残念。一つ提案するとすれば観客すべてが声を出して一緒に歌える応援歌が一つでもあればと思う。それは、みんなが口ずさめる母校の校歌のようなものである。できればコンサドーレゆかりの人が作ってくれれば良いのだがと思う。

 

 最後、ミシャの来年の契約だが、GMはすでにミシャに来季の契約のオファーを出したと言っていた。その後でミシャは来年もこのチームの選手と戦うと言っていたので来季もミシャで行くことは9割がた間違いないだろう。できるならコンサドーレというチームが上位に行くために現有戦力を残し、さらなる補強が必要だと思う。できるなら外国籍選手の得点できる選手一人と、守備ができる選手一人と、スーパーなGKを一人獲得してほしいと思う。GKは菅野選手、高木選手と悪くはないのだが、菅野選手は年齢、高木選手は決定的なシュートを止めるところが少ない。その辺りの補強ができれば来季は3位以内に食い込むことができるだろうと思う。

 どれだけ資本力コンサドーレにあるのか不明で結局来季加入の大卒選手を加えて現レギュラーを移籍させることなくやっていくことしかできないかもしれないが、これまでの積み重ねを継続してほしいと思うわけである。