プーチンの策略

 雨、気温は21度.昨日から湿度は高く何時雨が降るのかという状況だった.

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停滞した梅雨前線は九州、中国地方に局地的に大雨をもたらした.昨日の夕方のニュースは雨水で氾濫した川の姿と山の斜面の土砂崩れの映像を流していたが、これを事前に予測し防ぐことは無理だろう.例えば全ての日本列島の山を崩し全て平らにすれば可能だがそんなことはできない.これも日本に住むための試練と思うしかないだろう.

 今日も梅雨前線が日本列島に掛り雨を降らせるようだが、今まで大雨が降っていたところは午後には止むようだ.しかし、山に降り注いだ雨が地面に浸透しそれが川に集まり流れるので今しばらくは注意が必要である.

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 数日前、プリコジンがベラルーシに居らずロシアのサンクトペテルブルグに滞在していると報道されていた.プーチンはルカシェンコの説得でプリコジン追撃を止めたはずでその条件の一つにベラルーシに行くというのがあったはずだった.それがサンクトペテルブルグに居るということでプーチンの権力が衰えたのではないかと予想したのだが、実際は、反乱の数日後、プリコジンとプーチンの間で会談が行われていたということらしい.その会談でプリコジンはプーチンに詫びを入れたのかもしれない.

 これでプーチンにとっては一件落着になったということなのだろうが、プリコジンとゲラシモフの関係がどのように解消されたのかその辺りは不明であり、今後の成り行きに注目である.

 プーチンは部下同士で争いを起こさせて自分に対する反抗を押さえることを得意としている.もし、部下同士が反目しあわず結託するようになれば自分の身が危ないことを知っているからである.

 今回の件もロシア軍内でクーデターを起こさないためにで対立を静観していたのだとすると本当に策士と言える.しかし、その策略のために使い捨てにされる兵士は悲惨である.権力者の駒として使われ戦場で命を落とす兵士たちの気持ちを思うと戦争は無益だと思う.特に権力者の権勢欲のためロシア国民を守るためではないと判っているのに戦うのだから拷問に近い話である.

 しかし、確実に大きなひびがロシア国内には出来てしまったと思われる.権力者の周囲にお互いが不信感を産み正常な政権運営はできなくなる可能性が高い.ある意味また一歩崩壊への歩みが進んだといえる.